平屋の現実その1
- 2024.08.28
「平屋は高い」というイメージがあることから、
ホントは平屋にしたいのに最初から諦めている方も決して少なくないと思います。
実際、2階建てのお家に比べて価格に割高感があるのは確かだし、
原材料費の値上がりによってなおその肌感覚が強くなっているような気もします。
しかし、感覚的ではなく論理的に考えてみると、
実のところ平屋と2階建てとの間には、そう大きな価格差が生まれるわけではないので、
その理由について今回はお伝えしていきたいと思います。
これをご理解いただき、平屋の建築が可能な土地であれば、平屋を前向きに考えてみてください。
こんにちは!
シンプルノート敦賀スタジオの髙田です。
結論から申し上げると、平屋が高くなり過ぎないのは
「2階建てに比べて面積を圧縮出来るから」ですが、
ではなぜ平屋は2階建てに比べて面積が圧縮出来るのでしょうか?
✔️2階建てにあって平屋にないもの
まず考えていただくところがこれです。
例えば「階段」。
2階建てには100%必要で、平屋には100%不必要なスペースです。
実は階段は上下階合わせると2坪(=4帖)必要なので、
これがなくなればその分家はコンパクトになりますよね。
続いてが「トイレ」。
これも2階建ての場合は、上下階ともに必要となりがちですが、平屋になれば基本1つでいけますよね?
(2つ欲しいという方もありますが)
となると、1帖(=0.5坪)分、さらに家をコンパクトにすることが出来ます。
まずはこれが、面積が圧縮出来る要素ですね。
このほか平屋は2階建てに比べて「廊下」を少なくしやすいので、
設計によってはさらに面積を圧縮出来たりします。
✔️2階建てと平屋の決定的な違い
平屋と2階建てには違いがいくつも存在しますが、
その中でも私自身が決定的に違うなと感じるところが「家の使いやすさ」です。
2階建ては、掃除にせよ、片付けにせよ、洗濯にせよ、
上と下とを行ったり来たりしないといけないのに対し、平屋の場合はすべて平面移動だけで事が足りるからです。
また、当たり前のことですが平屋は子供部屋も1階にあるため、
2階建てに比べて圧倒的に子供たちが自分の部屋を使いやすくなります。
結果、リビングに散乱しがちな子供たちの勉強道具や遊具などを自分たちの部屋に片付けやすくなるし、
衣類なども同様ではないでしょうか。
そんなわけで何が言いたいのかというと、
子供部屋と寝室以外の余分な部屋をつくる必要がないということです。
2階建ての場合にかなり高い確率でつくる「客間」的な意味合いが強い部屋のことですね。
2階建ての場合は、
子供たちが小さいうちの「収納的」な意味合いと、親御さんが泊まりに来た時の「寝所的」な意味合いと、
やがて迎える老後の「寝室的」な意味合いを兼ねてつくらざるを得ませんからね。
そんなわけで、平屋にすると決めた時点で
この部屋代は丸々浮くと考えていただいて支障はないと思っている次第であります。
4.5帖〜6帖(2.25坪〜3坪)といったところでしょうか。
いかがでしたか?
こうやって冷静に考えてみると 実は、平屋は2階建てに比べてずいぶんと面積を圧縮することが出来るため、
2階建てとそう変わらないか、あるいは安く建てることが出来たりするんですよね。
ただ、平屋の場合は間取りのつくり方が2階建て以上に難しいのもまた一つの事実なので、
次回は「平屋の懸念点」についてお伝えしていきたいと思います。
それでは、、、
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シンプルノート敦賀スタジオ 広報担当 髙田 奈々