北側道路の土地における設計の注意点
- 2020.11.05
南側道路の土地は、最も人気がある土地で、最も高く値段が設定されています。
しかし北側道路の土地や、南北に細長い土地の方が、住みやすい家を建てることもできるんです。
南側道路の土地の場合、リビングが人目にさらされやすい道路面に配置されるのに対し、北側道路は、道路と反対側にリビングが配置されるため、周囲の目をあまり気にすることがないリビングがつくりやすいんです。
また、敷地が南北に細長いと、北側道路の心配事である日当たりも確保しやすくなります。
こんにちは!シンプルノート 敦賀スタジオ 広報担当山本です。
しかし、北側道路の場合、南側道路の場合とは違った問題が生じやすくなるため、その点に配慮しながら間取りを考えなければいけません。
問題1:景観が不細工になる
北側道路の最大の問題は、景観が不細工になるということです。
不細工になる原因①
正面の窓が高さも形もバラバラになりやすい
「部屋は南に配置し、水回りは北に配置する」
という固定概念で間取りを考えると、北側道路の場合、家の正面となる北面に水回りの窓ができます。
また、階段も北側に配置されることが多いため、中途半端な高さに窓ができやすいのも北面になり、階段下にトイレを配置するとなると、トイレの窓までも中途半端な高さになる・・・などが挙げられます。
この結果、窓の高さもサイズもバランスの悪い外観になってしまうんですね。
不細工になる原因②
余分な部材も設置されやすい
さらに、北側に水回りを配置した場合、換気扇のカバーが窓上に設置されることになります。
また、給湯器は水回りの近くに設置されることが多いのですが、給湯器を水回りの近くの北面に設置してしまうと、本来、家の裏側に隠したい給湯器の本体と室外機が、家の正面に出てきます。
これらの理由から、北側道路の家は、景観が不細工になってしまやすいのですね。
そして、このことが更なる問題を引き起こす原因にもなります。
問題その2:家が非常に汚れやすくなってしまう
これは、汚れの原因となる物が、家の正面にたくさんできるからです。
家の汚れの原因が「窓」です。
窓は、外壁よりも飛び出しているため、その上に土ぼこりが溜まります。
雨とともに土ぼこりが垂れ流れ、窓の両サイドから涙のような垂れジミができてしまうんですね。
「換気扇のカバー」も窓同様に汚れの原因になります。
カバーの上に溜まった土ぼこりが雨とともに両サイドから垂れ流れます。
エアコンの室外機や、室内機と室外機を繋ぐ配管のカバー、給湯器なども同じように汚れの原因になります。
これらが家の正面にできると、家の正面が非常に汚れやすくなるんですね。
また、北面は太陽が当たらないため、緑色のコケが付着しやすい場合もあります。
そのため
北側道路の場合は、家の正面にできるだけ汚れの原因となる物をつくらないように設計しないといけません。
もし購入しようとしている土地が北側道路の場合は、気を付けながら間取りや外観を考えていきましょう^^
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シンプルノート 敦賀スタジオ 広報担当山本