いらない窓を作らないという考え方
- 2022.11.30
多くの方が「窓が多い家ほど明るい」「窓が大きい家ほど明るい」と考えがちなんですが、実際はたいして相関関係はありません。
それは、窓をたくさんつくっても、窓を大きくしても、そこにカーテンをつけることで、そこから入ってくる光を閉ざしてしまうからです。
反対に、窓の数を減らしたとしても、それらの窓がそれほど大きくなくても、カーテンが不要な窓をつくることができれば、日中ずっと自然光だけで過ごすことができる家になります。
窓が少なくなればそれだけではなく、その分コストカットもできて、断熱性と耐震性が高くなって、さらに外壁が汚れる原因が減って、なにより窓掃除の手間を減らすことができます!
こんにちは!
シンプルノート敦賀スタジオの篠原です。
今回も前回に続いて窓のことについてお伝えしていきたいと思います。
今回は、窓の本数を減らすための現実的な考え方についてです。
部屋に2つ窓は必要なのか?
一般的に寝室や子供部屋には、2か所窓を設置します。
理由としては、2か所窓があれば風が通るからと、2か所窓がないと部屋が暗いような気がするからだと思います。
しかし、4面ある部屋の壁のうち、2面に窓をつくってしまった場合、部屋に十分な壁がなくなってしまいます。
残りの2面もクローゼットのドアと部屋への入り口のドアによって壁がなくなっているからです。
その結果、家具をどこに置くか、エアコンをどこにつけるか、換気扇をどこにつけるか、コンセントをどこにつけるか、などに頭を悩ますことになります。
つまり、壁が少なくなればなるほど、その後の詳細打ち合わせが難しくなってしまうというわけですね~。
︎2つの解決策
では、この解決策を考えてみましょう。
1つは、部屋を大きくすることです。
部屋の面積を広げれば、その分、壁面積も広がるからです。
しかし、この方法はコストが上がってしまうというデメリットがあります。
そして、もう1つの解決策が窓の本数を1本にすることです。
そうすれば4つの面のうち1つは、全て壁になるからです。
これだけで、ずいぶんと打ち合わせがしやすくなると思うし、窓が減った分、家のコストを下げることができます。
けれど、家の中が暗くなるんじゃないか?という不安と、風が通らなくなるんじゃないか?という不安が頭をよぎると思うので、この2つを解決しないといけません。
家の中を暗くしてしまわないためには、カーテンがいらない窓にするということですね。
では、風通しに関しては、どのように考えればいいのでしょう?
これに関しては、窓を開けて換気をする時の状況を頭に思い浮かべてみてください。
換気をする時、あなたは部屋のドアを締め切ったままでするでしょうか?
おそらく、室内のドアも全部オープンにして、家全体で風が通るように換気するのではないでしょうか?
また、四季がある日本では、季節によっては窓だけでは十分な換気ができないことから、24時間換気システムが義務化されています。
その結果、窓を開けて換気しなくても、必然的に家の空気が入れ替わるようになっています。
そんな理由で、風通しに関してそこまで神経質になる必要はないと思います。
カーテンありきの窓は、基本的に窓が開けられないので、そもそも風通しなども無いですしね。
︎1つ1つよく考えてみること
このほか、収納にも本当に窓が必要なのかどうかをよく考えるべきです。
北以外の方角に窓をつくれば、日差しで日焼けしてしまうかもしれないし、窓をつくればその分壁が減ってしまうので、それに連動して収納力も減ってしまうからです。
実は、トイレも窓がなくても全く問題ありません。
トイレには24時間換気システムの排気がついていて、そこから家の中の汚い空気や湿気を外に排出しているからです。
つまり、換気システムさえオンにしておけば、トイレが臭くなることはないということですね。
トイレの窓は開けっ放しにしやすいし、開けっ放しにしてしまうと、そこから排気した汚い空気を再び家の中に入れてしまうかもしれないですね。
お風呂に関しても、窓がないとカビが生えやすいイメージがありませんか。
ここも24時間ずっと換気しているため、実は窓がなくてもそう問題ありません。
とはいえ、お風呂に関しては個人的には窓があった方がいいと思っているので、わざわざなくす必要はないですけどね。
これらはあくまで個人の意見なので、ほどほどに参考にしてもらえたらと思います。
あくまで大事なことは、カーテンありきの窓をつくらないということ、そしていらない窓はつくらないことなので、その点は覚えておきましょうね。
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シンプルノート敦賀スタジオ 広報担当 篠原彩也佳