土地で間取りが決まる
- 2022.03.31
例えば、お家を建てる土地が「東が道路に接している間口11m×奥行き16.5mの55坪の土地」そして、「その南に2階建の家が建っていて、そのために敷地の半分ぐらいまで日陰になっている」としたらどのようなお家を建てるとよいと思いますか?
それに加え、「南だけでなく西と北にも家が建っていて間口以外の3方を家に囲まれている」としたら、どのようなお家を建てるのが理想的だと思いますか?
こんにちは!
シンプルノート敦賀スタジオの篠原です。
この場合、一般的に日陰になっている所を避けて家を建てようとします。
なので、陰になっていない部分にだけ家を建てようとするので、必然的に2階建てのお家になるというわけですね~。
そして、1階の日光が入ってくる場所にリビングや和室をつくって、日が当たらなくていい場所にお風呂や洗面やトイレといった水回りを配置すると思います。
2階は寝室や子供部屋といったプライベートルームを配置し、できるだけ全ての部屋を日当たりがいい南に配置し、かつ、その南にはベランダをつくるのではないでしょうか。
そして道路面である東からも朝の光がたくさん採り込める東にも大きな窓をつくって、東と南からたくさんの光が採り込めるようにすると思います。
これが、この土地に建つ、最もポピュラーな間取りですね~!
残念ながらこのポピュラーなお家は、実際住んでみるといろんなデメリットを痛感することになります…。
例えば、1階のリビングにつくった大きな窓から見える景色は、「すぐ南に立ったお家の側面」です。
お隣のお家のエアコンの室外機や給湯器、換気扇によって汚れた外壁やゴミが並べられた勝手口などを眺めながら暮らすことになります。
そして、そうならないように、隣との境界に目隠しを設置することになります。
そうしないとカーテンも開けられないので、家の中が薄暗くなってしまうし、せっかくつくったウッドデッキも、使いにくくなりますしね。
では、道路面につくった大きな窓はどうでしょうか?
これらの窓からは、光もたくさん入ってくるのと同時に家の前を通る人の視線もたくさん入ってくるのでカーテンを開けることが出来ません。
そうすると、光が遮られて家の中が薄暗くなってしまいます。
また、2階につくった子供部屋は、小さなお子さんにとって使いやすいのでしょうか?
もちろん、そんなはずはありませんよね?
お子さん達はお母さんの近くで居たいものだし、散らかしたおもちゃを片付けることもままならない子供たちが、
さらにそれを自分の部屋に持って行くとは考えにくいですもんね~。
つまり、リビングやダイニングに荷物の全てが集中してしまうというわけです。
結果、片付けしにくい家になり、同時に、掃除もしにくい家になってしまいます。
この他、避けた日陰に出来た余白にも、外構工事が必要となって外構費用が余分にかかることになります。
ざっと挙げると、こういったことがこのお家を建てた場合、考えられるって感じでしょうか。
では、次回は、この土地にはどのような家を建てるべきなのか?
全く違う視点でお伝えしていきたいますね~。
この土地の可能性をより引き出す家づくりの考え方です!
-------------------
シンプルノートに少しでもシンプルノートに興味がある方は、お気軽にお問い合わせください^^
シンプルノート敦賀スタジオ 広報担当 篠原彩也佳