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予算カットで陥る失敗とそのしわ寄せ

家を建てた後もゆとりを持ちながら暮らしていくために、もっと先の暮らしのことまで考えると、様々な要望がでてきますよね。

削れる無駄をしっかり削ることで、可能な限り家づくりの予算をカットしていく必要があります。

しかしその予算カットを、家そのものに集中させてしまうと非常に暮らしにくく、逆に無駄なモノに出費を強いられることになります。全体的にバランスよくコストカットすることが大切なポイントになってきます!

こんにちは!!シンプルノート 敦賀スタジオ 広報担当 山本です。

例えば、少しでも予算カットしつつ、ある程度要望に沿った家を設計する場合、1階と2階の面積が同じか同じに近い総二階建て住宅になります。
こういった家は、坪単価も安く希望にある程度沿った住まいが出来上がったように感じるものの、その後の暮らしにおいて、なんらかの不便や不都合が出てくる可能性が高くなるんです。

リビングが狭苦しい
リビングが片付かない

家の予算をカットしようと思うと、家をコンパクトにする必要がありますが、この場合気を付けなければいけないのが1階の収納不足の問題です。
コンパクトな2階建て住宅が陥る代表的なジレンマがLDKも広くしたい!1階に収納もたくさん欲しい!そして両方とも同時に叶えることが難しい・・というものです。

LDKを広くすれば収納が少なくなるし、収納を多く作るとLDKが狭くなってしまう、ということですね。そして、スペースが余りがちな2階にたっぷりと収納を作ります。

しかし普段から使わないものの収納には2階収納も役立ちますが、いつも着る服や、子供たちのおもちゃや絵本など普段から頻繁に使うものは、1階に置いて置きたいですね。2階まで片付けに行くのはめんどくさいですから~

かといって1階に収納が少ないと、物の行きどころはないので結局LDKのどこかに、それ用の置き家具を買って置くことになってしまいます。狭くなるわ いつもグッチャグッチャにごった返すわ・・・という状態になってしまいます。

家事動線が長くなってしまう

共働きのご家庭の場合少しでも家事の手間を省きたいと思いますよね。そして、それを実現するために一生懸命間取りを考えます。いつもキレイに保つためには、わざわざ2階まで片付けにいかないといけないので、かなり遠くて面倒な動線となってしまいます。

また洗濯物の一連作業もよく考えないと、遠く余計に手間がかかることになります。2階のベランダまで干しに行くと重いモノを持ったまま、最長の家事動線を行き来することになります。かといって、勝手口から外に出て干すと、取り込むために何回も往復しないといけなくなり、けっこう手間がかかりますね。

丸見えの家 or 薄暗い家 になってしまう

このような設計の家は、主に直射日光が当たる方向に窓を作っています。となると日当たりが良い土地は、外から丸見えになっているし、日当たりが悪い土地は光が室内まで届かず薄暗い家になってしまいます。

そして、周囲からの目線を防ぐために、主な窓には全てカーテンを設置するようになります。カーテン代という 余分な費用が別途で発生します。

また日当たりが良すぎる家は、窓から侵入してくる日差しが強すぎるために、わざわざシャッターを設置してしまいます。さらなる余分な費用が発生することになりますね。

外構(庭)工事に思っていたよりお金がかかってしまう

普通のデザインの家の場合、家そのものが普通なため、それを惹きたたせるためにも、また丸見え感を少しでも防ぐためにも外構工事に予算をとっておく必要があります。また、1階の面積が小さい分、土地にも余分な余白が出来やすくなるため、工事をしなければいけない面積が広くなってしまいます。

そして、その結果こういった家の場合、土地の広さにもよりますが、最低100万円、出来ることならば200万円ぐらいは予算にいれておいたほうがいいのです。

老後に増築しなければいけない可能性が高くなる

30代で老後のことまで考えるのは難しいかもしれませんが、家づくりは今だけのことじゃなく老後のことまで考えて行なう必要があります。ずっとそこで暮らしていくわけですからね。

老後、もし足や腰が悪くなってしまったらどうでしょう?

2階まで寝に行かなくてはいけないとなると・・

2階まで洗濯物を干に行かなくてはいけないとなると・・

しんどいですよね?

となると、1階に部屋や洗濯干場を増築しなくていけなくなります。老朽化したトイレやキッチンの取り替えは、内装のリニューアルだけでもリフォーム費用がかかるのに、さらに増築までしないといけないとなると、その負担は、倍どころか3倍ぐらいまで跳ね上がってしまうことになります。

そうなれば、2階に作った部屋は全て必要なくなります。

おそらく家を建てた最初の10年ぐらい2階はほとんど使わないでしょうから、それらを合計するとわずか数年間使うためだけに作った2階の部屋ってめちゃくちゃ割高な買い物だと思いませんか?

このように家のコストを落とすことに焦点を絞って家づくりをしてしまうと、非常に使い勝手が悪く住みにくい家になってしまいます。

またリフォーム費用や外構に余分な費用をかけないといけなくなるので、結果的に費用が高くついてしまいます。

ですから 全体的にバランスよくコストカットしていく必要があるんですね。

次回は家づくりの予算を圧縮するためのバランスの良いコストカット方法についてお伝えしていきます。

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最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
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シンプルノート敦賀スタジオ 広報担当 山本