自分で間取りや広さを決めない
- 2022.07.28
マイホームを計画する時、そこに掛けられる予算はあなたが想像しているよりも遥かにに少ないのが現実です。
なので「予算設定」という家づくりのスタートを間違えないことがなにより大切です。
その厳しい予算に基づいて、土地を探し、家を建てるためには、
土地、家の両方ともに「大多数の方」とほぼ真逆の視点を持たなくてはいけません。
こんにちは!
シンプルノート敦賀スタジオの篠原です。
例えば、大多数の方は土地を買う時、そのエリアの中で最も高い値段の土地を選ぼうとします。
「新しく造成された分譲地の形が良い南向きの土地」ですね。
そして、大多数の方が少しでも土地を広く買おうとしますが、これも土地の予算が上がる原因となるし、
同時に外構工事も高くなる原因になりますよね。
今回は、土地予算を抑えるために、この2つとは真逆の考え方を持って土地探しに臨みます。
「南向き → 南向き以外」
「形が良い土地 → 形が悪い土地」
「必要以上の土地 → 必要最低限の土地」
といった感じですね~。
日当たりは悪くて大丈夫なのか?
土地探しで一番心配なのが、日当たりではないでしょうか?
わざわざ好き好んで日当たりが悪い土地を選ぼうとするなんて、正気の沙汰じゃない気がしますしね・・・
けれど、少し立ち止まって冷静に考えてみましょう。
家を建てようとする前に、日当たりが良い土地に建っている家をゆっくりと見て回ってください。
事実をお伝えすると、日当たりが良い土地に建つ家は、決して家の中が明るくありません。
理由は明確で「カーテンが開けられないから」です。
南からの光をカーテンが遮断してしまい、奥にあるキッチンや水回りにまで光が届かなくなるからです。
そして、南からの日差しはかなり厳しいので、シャッターまで閉めてるお家が数多くあります。
このお家は一体何のために、南向きの日当たりが良い土地を買ったのでしょうか?
一体何のために南向きに部屋を配置し、南向きの窓をつくったのでしょうか?
光をたくさん家の中に入れ、明るくて開放的な家になるはずだったのに、
光は閉ざされ、薄暗くて閉鎖的な家になってしまったとしたら、あなたはどう感じますか?
この問題を解決するには、その土地のメリットだけに焦点を当てて、土地選びや間取りを考えるのではなく、
その土地のデメリットにも焦点を当てながら、土地選びや間取りを考えなければいけません。
南向きの土地だと、窓を道路に向ければ外から家の中が丸見えになってしまうということですね。
そして、これがどのような状況を引き起こすのかを想像しなければいけません。
一方で南向き以外の土地は、外から家の中が丸見えになりにくいというメリットはありますが、
家の中に光が十分入ってこないんじゃないか?という懸念事項がありますよね。
ですが、南向きの土地もそれ以外の土地も全て、そのデメリットを把握して解決できるように間取りを考えれば、
丸見えになったり、家の中が薄暗かったり、などの最悪の状況を避けながら、快適に暮らしていただくことができます。
とはいえ、そのためには、絶対にしてはいけないことが一つあります。
それは、、、
自分で間取りや広さを決めない
ということです。
家は予算と環境に合わせてつくるものであり、その提案をするのがプロの仕事だからです。
なぜ、資金計画をするのかと言うと、それは土地や家の予算を正確に出すためであり、
その予算に合わせて出来ることと出来ないことを間取りを考える前に話し合うためです。
なぜ、土地の環境に合わせて間取りを考えないといけないのかと言うと、
そうしないと、家の中が丸見えになったり、薄暗かったり、閉鎖的な家になってしまうからです。
いい家であることの条件は、居心地よく暮らしやすいことだと思いますが、
たくさんお金をかけたお家が、必ずしもそんな家になるわけでもなければ、
逆に、お金をかけられないことが、住みにくい家になるわけでもありません!
しかし、予算の大小に関わらず、予算と環境に合わせて設計士が提案できなかったお家は、
設計士が提案できたお家に比べて、確実に居心地も悪く、暮らしにくい家になってしまうでしょう。
ですから、土地を探す前に、まず住宅会社に資金計画をしてもらうこと、
そして、土地を探す時には、予算に合わせた土地を提案してもらうこと、
そして土地を決める時には、住宅会社に土地を見てもらい土地に合わせた間取りを提案してもらうこと、
この3つを守っていただければと思います!
間違っても、間取りや広さを自分で勝手に決めて指定してしまわないように気をつけてくださいね~。
間取りは動線や使い勝手だけを考えてつくるものじゃありませんからね。
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シンプルノート敦賀スタジオ 広報担当 篠原彩也佳